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お家の耐風等級ってご存じですか

制作日: 2022年3月26日| ブログ

寒い日が長く続いていましたが、ようやく暖かくなってまいりました。

桜の蕾もずいぶん大きくなり、開花ももうそこまで来ているといったところで、楽しみにしています

これから暖かくなり、春から夏になっていくのですが、災害の多くなる季節でもあります。

住まいの建て替え、新築工事をご計画されている方は

災害への安心を得る=地震についての備え。火事についての備え。洪水などの備え。

上記の事は、ご相談に来られるお客様もよく勉強されていたり、家族でイメージを共有されていたりされています。

耐震等級3を取得する構造の家、省令準耐火の仕様、ハザードマップで低い土地であれば洪水に備えて家を建てたいなど。

長い年月住まう家、土地ですから、どれもマイホームの計画には重要な事です。

もう一つ、地震や火事、洪水よりももっと頻繁に、ここ数年は毎年大きな被害が出ている、台風、集中豪雨、竜巻など。

日本は地震大国と言われていますが、台風は毎年やってきますし、ゲリラ豪雨など異常な雨量が一晩で降ったり、

竜巻の警報は昔はそんな無かったのに、時期になるとよくTVでテロップが流れています。

気候変動により、台風の大型化や発生する頻度も多くなったようにも感じます。

台風はやはり風の被害が一番多いですよね。風速40m~の風では約6~7トンの加重が建物の側面に掛かります。

とても大きな負荷が建物に掛かりますので、台風にも耐えられる家をつくることは重要だと思います。

建物を設計するときに、耐震設計同様、耐風対策として横からの荷重に耐えれる設計します。

その数値を基準化したものが耐風等級です。耐震等級1~3があるように耐風等級も1~2があります。(最大の等級が2)

最大等級2では、極めて稀に(500年に一度程度)発生する暴風による力の1.2倍の力に対して倒壊や崩壊等せず、

稀に(50年に一度程度)発生する暴風による力の1.2倍の力に対して損傷を生じない程度を示しています。

(一般社団法人 住宅性能評価・表示協会HPより)

どの程度なのかというと

極めて稀に(500年に一度程度)発生する暴風による力とは、たとえば、大阪近郊の住宅地を想定した場合、高さ10mの位置で平均風速が約35m/s、瞬間最大風速が約50m/sの暴風に相当します。

稀に(50年に一度程度)発生する暴風による力とは、たとえば、大阪近郊の住宅地を想定した場合、高さ10mの位置で平均風速が約30m/s、瞬間最大風速が約45m/sの暴風に相当し、これは、伊勢湾台風時に名古屋気象台で記録された暴風に相当します。

2018年の台風21号では弊社のまわりの住宅も屋根が飛び、瓦が飛び、甚大な被害がありました。

これからは今以上に予想もつかないような異常気象が起こりえる可能性があるので、建物の災害に対する性能はきちんと担保しておくことが大切ではないでしょうか。

弊社では耐震等級3、耐風等級2を確保するように心がけています。

耐震は重要ですが耐風も同じくらい重要です。