家はシェルター性能が大事。エコやデザインはその次で
奥田です。
私が生まれ育った奈良の家は昭和20年に建てた家でした。
石端建てで、布基礎もありませんでした。地震力で家が飛び上がるって概念はありませんでしたので地震に対しても、たぶん強いといえません。
また、そのころまでの家には化学物質を素材にした建材は無かったといえます。伝統的な日本建築で、床は藁床畳か欅・桧・杉・松の無垢板ですし、壁は漆喰か土壁、天井は杉・松の板張りという感じです。壁や床の肌触りはよく、とてもエコな家ですが、冬はたいへん寒むかった記憶があります。
8畳の和室が田の字に配置された4間取りの部屋は石油ストーブ点けても十分に温まることは無く、家の中でも厚いセーターを着ていました。
地震に弱く、素材はエコでも、エネルギーの消費は多い そんな家でした。
現在の家の基準とは大きな違いがあります。
大切にしたい家の性能とは
まず、構造計算をしてどんな大きな地震や台風でも壊れないこと、火災にも強く、家族の安全を確保できることではないでしょうか。
次に、断熱・気密性能、空調性能が高く、建物内の空気汚さないで外部との熱出入りをコントロールできることなのかもしれません。
限りある予算の中で家を建てるわけですから、予算配分は大切です。デザインや外観も大切でしょうが、優先順位を再度確認してほしいものです。
借入が可能でもオーバーローンは、いけません。ひとたび歯車が狂えば、家族が幸せになれません。
ほかにもどうしても譲れないこだわりがあるのなら、小さい家を建ててましょう。
小さい家は、すべてをかなえてくれます。