築24年のマンション1室の断熱改修リフォーム工事をさせて頂きました。今回の断熱改修は硬質ウレタンフォームの吹付を外気に接する面に施工しております。
マンションの場合、共用部分のコンクリート壁とアルミサッシの取付部分との隙間が大きいことがあり、その部分については気密性も悪く、内装の下地材、仕上げ材で隠れる部分に結露が生じ、カビが発生していることがよくあります。
このお部屋もリフォーム前は結露がひどく、窓や部屋の角、とくに北側の寝室は長年の湿気で黒ずみカビの発生の原因にもなっており、お客様の悩みの種でもありました。内装解体後に殺菌処理を行い、断熱材の吹付施工をしました。この部屋には上階が半分なく屋上でしたので天井の断熱改修と、角部屋でしたので3方向の壁断熱改修が必要でした。

解体工事前
断熱材を吹付施工することで気密もよくなります。空気の循環も必要となりますので、各部屋に換気扇を設け、給気口より自然給気、換気扇で強制排気をしています。給気口が無い場合は同時給排の換気扇も有効です。
断熱改修工事は他に、各部屋の窓にインナーサッシを取付しました。建物で一番外気の流入や内気の流出があるのが窓です。特に掃出し窓など大きな窓は内窓をつける事で断熱効果が発揮できます。また外の騒音が遮断され室内はとても静かになります。
内装仕上げ材では、床は杉の無垢フロア、壁はけいそう土を施工、天井には土佐和紙クロスを施工しました。
建材の調湿機能、結露やダニ、カビの発生を抑えホルムアルデヒトなど有害物質の吸着分解など健康も意識した素材選びをしました。